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NORTH TOURING `96(長編北海道一周日記)Episode 22-2/3

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Episode 22   2/3

 

僕はちょっと恐くなってきたが他のキャンプ場や宿泊施設を利用するほどの時間も体力も余裕がなかったので
僕は気を取り直して御飯を炊くことにした。
僕は米を鍋に入れ炊事場へ行った。
しかし、蛇口をひねって鍋に水を出すのはいいが、横からの風があまりにもキツかったために
水は斜めに線を描いて、鍋の横を通過した。

「・・・・・・・・・・」

人にも避けられるわ水にも避けられるわ、僕は空しくなった。
僕は食事を終えると、その広いキャンプ場にポツンとたった一つだけのテントで夜を明かした。

翌朝、明るい光の中であらためてその場所を見てみると、そこはあまりにも広く、キャンプをしてるのが僕だけというのはやっぱり不自然だった。

真ん中にあるのが炊事場、
その前にあるのが僕のテントです。

昨日は暗くなってからこの場所に入ったので気が付かなかったが、その広い草原の中にこれまたポツンと電話ボックスがあるのを発見した。
しかしその光景もまたどう見ても不自然なのだ。
まるでドラゴンボールのブルー将軍が、アラレちゃんにぶっ飛ばされて砂漠まで飛んで行った後、そこでみつけた電話ボックスのようだった。
「こんな電話ボックス、使えるのか?」
と、思った。
そこでちょうどよかったので、とりあえずまた家に電話しようと僕は電話ボックスに入った。
しかしその電話機にお金を入れてもすぐに返却口から返ってくるし、受話器からは何の音も聞こえて来ない。
やはり使えない電話ボックスだった。

僕は荷物をまとめてそこを出ようとしたとき、最後にちょっとだけ海を眺めようとしてキャンプ場の端の方まで行った。

するとそこにあった石碑に

「難破船慰霊碑」

という文字が刻まれていた。

「これかよ~人があまりにも少ない訳は!」

僕はやっと少し納得してその場所を去った。


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8月24日、今日はついに最終目的地とも言うべき場所、北の最果て、稚内の宗谷岬だ。
僕はここへ行ける日をどれだけ待ち望んだことか、
今日はやっとそれが実現する日だ。

長い雨がようやく去ったこともあり、今日の天気は快晴!ペースも快調!

僕は胸を躍らせた。

国道238をさらに北北西へと進み、枝幸の隣町である浜頓別町にはいった。

そこから少し走ったところにクッチャロ湖という湖があった。

クッシャロ湖ではありませんちなみに
屈斜路湖はここのことです。覚えてますか?摩周湖のとなりの。

天気がいいだけあって、その景色も普段の何倍もの感動があった。

次は国道から少し逸れて、鉄道マニアであるライダーNの言っていた「元電車が走ってた道」を走ってみた。

「ここに線路があったのか。」

僕はその道を自分が電車になって走ってるような気分で周りの景色を眺めた。

しばらく走っていると、隣の木々で遮られていた視界が広がって左側にまた湖が見えてきた。

湖面には反射された青い空、白い雲、
眩しいほどの景色が次々に広がっていく。

湖の景色を抜けるとまた海沿いの道になり、今度は猿払村の猿払牧場に着いた。

そこでは絞りたての牛乳が飲める所があったのでそこで小休止&その牛乳をいただいた。

猿払村は稚内の隣の村、

「さあ稚内はもうすぐそこだ!」

僕ははりきって走り出した!
しばらく走ると今度はまた丘に入る道になった。

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